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  新約聖書:コリント人への第二の手紙:11章: 32節   ダマスコでアレタ王の代官が、わたしを捕えるためにダマスコ人の町を監視したことがあったが、

  新約聖書:コリント人への第二の手紙:11章: 33節   その時わたしは窓から町の城壁づたいに、かごでつり降ろされて、彼の手からのがれた。

  新約聖書:コリント人への第二の手紙:12章: 1節   わたしは誇らざるを得ないので、無益ではあろうが、主のまぼろしと啓示とについて語ろう。

  新約聖書:コリント人への第二の手紙:12章: 2節   わたしはキリストにあるひとりの人を知っている。この人は十四年前に第三の天にまで引き上げられた――それが、からだのままであったか、わたしは知らない。からだを離れてであったか、それも知らない。神がご存じである。

  新約聖書:コリント人への第二の手紙:12章: 3節   この人が――それが、からだのままであったか、からだを離れてであったか、わたしは知らない。神がご存じである――

  新約聖書:コリント人への第二の手紙:12章: 4節   パラダイスに引き上げられ、そして口に言い表わせない、人間が語ってはならない言葉を聞いたのを、わたしは知っている。

  新約聖書:コリント人への第二の手紙:12章: 5節   わたしはこういう人について誇ろう。しかし、わたし自身については、自分の弱さ以外には誇ることをすまい。

  新約聖書:コリント人への第二の手紙:12章: 6節   もっとも、わたしが誇ろうとすれば、ほんとうの事を言うのだから、愚か者にはならないだろう。しかし、それはさし控えよう。わたしがすぐれた啓示を受けているので、わたしについて見たり聞いたりしている以上に、人に買いかぶられるかも知れないから。

  新約聖書:コリント人への第二の手紙:12章: 7節   そこで、高慢にならないように、わたしの肉体に一つのとげが与えられた。それは、高慢にならないように、わたしを打つサタンの使なのである。

  新約聖書:コリント人への第二の手紙:12章: 8節   このことについて、わたしは彼を離れ去らせて下さるようにと、三度も主に祈った。

  新約聖書:コリント人への第二の手紙:12章: 9節   ところが、主が言われた、「わたしの恵みはあなたに対して十分である。わたしの力は弱いところに完全にあらわれる」。それだから、キリストの力がわたしに宿るように、むしろ、喜んで自分の弱さを誇ろう。

  新約聖書:コリント人への第二の手紙:12章: 10節   だから、わたしはキリストのためならば、弱さと、侮辱と、危機と、迫害と、行き詰まりとに甘んじよう。なぜなら、わたしが弱い時にこそ、わたしは強いからである。

  新約聖書:コリント人への第二の手紙:12章: 11節   わたしは愚か者となった。あなたがたが、むりにわたしをそうしてしまったのだ。実際は、あなたがたから推薦されるべきであった。というのは、たといわたしは取るに足りない者だとしても、あの大使徒たちにはなんら劣るところがないからである。

  新約聖書:コリント人への第二の手紙:12章: 12節   わたしは、使徒たるの実を、しるしと奇跡と力あるわざとにより、忍耐をつくして、あなたがたの間であらわしてきた。

  新約聖書:コリント人への第二の手紙:12章: 13節   いったい、あなたがたが他の教会よりも劣っている点は何か。ただ、このわたしがあなたがたに負担をかけなかったことだけではないか。この不義は、どうか、ゆるしてもらいたい。

  新約聖書:コリント人への第二の手紙:12章: 14節   さて、わたしは今、三度目にあなたがたの所に行く用意をしている。しかし、負担はかけないつもりである。わたしの求めているのは、あなたがたの持ち物ではなく、あなたがた自身なのだから。いったい、子供は親のために財をたくわえて置く必要はなく、親が子供のためにたくわえて置くべきである。

  新約聖書:コリント人への第二の手紙:12章: 15節   そこでわたしは、あなたがたの魂のためには、大いに喜んで費用を使い、また、わたし自身をも使いつくそう。わたしがあなたがたを愛すれば愛するほど、あなたがたからますます愛されなくなるのであろうか。

  新約聖書:コリント人への第二の手紙:12章: 16節   わたしは、あなたがたに重荷を負わせなかったとしても、悪がしこくて、あなたがたからだまし取ったのだと、人は言う。

  新約聖書:コリント人への第二の手紙:12章: 17節   わたしは、あなたがたにつかわした人たちのうちのだれかをとおして、あなたがたからむさぼり取っただろうか。

  新約聖書:コリント人への第二の手紙:12章: 18節   わたしは、テトスに勧めてそちらに行かせ、また、かの兄弟を同行させた。テトスは、あなたがたからむさぼり取ったことがあろうか。わたしたちは、みな同じ心で歩いたではないか。同じ足並みで歩いたではないか。

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